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ショップからのお知らせ・クリスタルの話

17周年アニバーサリーに寄せて。

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いつもご利用ありがとうございます。

2004年3月に、当時無職で離婚したばかりのシングルマザーだった私は、その年4歳になる娘を三年保育の保育園に入れるため、仕事を始めました。母親づきあいや送り迎えが多く、預かり時間の短い幼稚園ママは自分にはとても無理だと分かっていたので、保育園を希望して。ところが当時(今でも、でしょうか・・)のその土地では、私立の保育園であっても、入るためには市の職員の方と面接をし、保育園に入れることの必要性をアピールしなくてはいけませんでした。

外で働くことも考えましたが、元々「会社組織の一員」のようなポジションが苦手なこともあり、なんとか自分で仕事を立ち上げようと考えました。その前年、離婚前後からの軽いうつ状態や、対人恐怖のような状態で引きこもっていたところから、様々な不思議な導き、神秘体験もあり、出会っていた「ヒーリング」。劇的に癒しと変容が進んでいる急激な流れの中で、迎える春でした。

自分を癒し、状況を劇的に変えてくれたヒーリングの世界の一端で、なんとか仕事をしていけないだろうか。そんな考えを抱いた私に、ミラクルのようなサインやフローが次々とやって来ました。海外のスピリチュアル巡りをしているという友人から連絡が入り、欧米の都市にはたくさん在るというメタフィジカルなショップの話を聞き、そのようなお店が出来ないだろうか?と考えましたが、時間もない中、ノウハウも分からず。けれどネットショップなら出来るかも、と。

その友人に、海外で買い付けた天使グッズやロザリオなどのグッズを送ってもらい、自分が当時愛用していたフラワーエッセンスや、自然派コスメ、そして最初は仕入れ方がわからず近所の雑貨でホコリをかぶってセールで売られていたクリスタル(!)たちを買い集めて、なんとかお店の土台を自作し(そう・・当時は今のように簡単に作れるウェブショップのフォーマットなどなく、すべて自分でページを一から作っていました)、保育園の面接も無事に通り。そのようなバタバタの奮闘の中で、スタートした春でした。

その後、お店やサロンで何とか仕事と呼べるものになっていった頃には、出会う人や知人たちには「起業するなんて凄いね」と言われましたが、決して「起業」などと呼べるカッコ良いものではなく、ただただ、母としての本能と、ヒーリングや石の世界への想い、後押ししてくれる大きな見えない力のバックアップのお影で、いつでもギリギリ、いつでも精一杯で、毎日をこなす。そんな状態でした。

ショップという土台を基盤にしつつも、2006年からヒーラーとしてサロンをスタート。10年を経た頃には、ヒーラーとしてやるべきこと、やれることを一通り終えたように感じて、以後は展開したアルガンザ(サロン)の世界観と、そこで結ばれてきた高次のさまざまな癒しのエネルギーや手法を整理して、後継の方々に伝え、私自身はショップをベースにまた違う角度で、メタフィジカルの世界の普及、啓蒙のため活動していこうと準備を始めることに。

今は、まだその「過渡期」の最終段階にあります。5年かかると感じていましたが、まさに5年目の今年。来年以後になるでしょうか、またあらたな局面を開いていくため、今も、創業当時と変わらないようなドタバタ振りで(笑)頑張っているところです。あの時3歳だった娘は二十歳になりました。月日の流れを思うとあっという間ですが、この仕事を通じて得られたもの、学べたことを振り返ると、自分でも驚くほど、濃厚な時間だったと感じます。

30代になったばかりだったあの頃と、50代を目前にした今では、体力も気力もまるで違いますが・・・・・フィジカルな衰えを感じる時はいつでも、世阿弥の思想を思い出します。年老いてからこそ、開いていく「花」がある。世阿弥のいう「花」は美しいエナジー、魅せる力、のようなものだと個人的には解釈していますが、エナジーヒーラーをしてきて、チャクラやライトボディやエネルギーの活用あれこれ、高次とのやりとりが日常になっていることによって、別の次元から軽やかに繰り出す「力」が、必要な時には作動する。この感覚から、世阿弥の言うことが少しだけ、実感出来るようになりました。

能に詳しい方のお話で、名人と言われる能役者さんは、ご老体でも舞台の仕掛けの箱に両足で高く飛んで入る・・若い役者の運動神経でも難しいようなことを、ヒョイっとやってのけるという。そして舞台に登場し、少し動いただけでも、見る者を圧倒する。何か大きな世界、エネルギーを動かしているゆえなのでしょう。エナジーワークをして来ても、そのような境地は、少しずつ見えて来ました。まだまだこれから、目下、修行中なのでしょうけれども。

「気」やエネルギーの世界、それを使って癒しを起こしていくスピリチュアルなヒーリングの世界はそれだけ有効であるが故に、危険や落とし穴もあり、15年以上関わって来て、そのような側面は思っている以上に根深く、「良きメタフィジカル」が普及していくことを阻んでいるという状況も見えて来ました。混乱し、トラップに掛かってしまったり、なんらかの被害を被っている人々も、少なからず居ることでしょう。ただしい知識が伝わっていき、真に人々の幸せと健全なあり方の助けになっていけるメタフィジカルを、このジャンルの一端で、発信し続けていければと思っています。

2004年当時からのお客様もいらっしゃり、本当にありがたい限りです。

今後とも、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

いつもありがとうございます。

 Love and Gratitude,

 Amari